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子どもをペナンに単身留学させる方法ー①ボーディング

春休みの学校視察、ご予約頂いていた方全てのツアーが無事終了しました。
下見を経て、この春からペナンに移住された方の新生活スタートアップもお手伝いさせて頂いてます。

移住サポートツアーを始めて早9ヶ月、様々なご要望にお応えすることにより、ガイドの経験値もどんどんUP↑↑↑し、本当にありがたい事です。

そんな中、最近増えてきたのがお子さん単身での留学希望。

母子留学やMM2Hでの移住者が多いペナンですが、実はインターに付属するボーディング(寄宿舎)に入ったり、ローカルファミリー宅へホームステイする形での「お子さん1人での留学」も可能なんです。

インターによってはお子さんの最低年齢が決められていたり、自身で身の回りの事がこなせる年齢でないと難しい面もありますが、他国のお子さんは Mangoの知る限り一番小さいお子さんで9歳前後から、ホームステイ単身留学で頑張っています!

韓国・タイ・インドネシア・中国など、アジア各国から続々と単身留学のお子さんが送り込まれているペナンですが(本当にすごい数なんです!!)、日本からはまだまだ少ないのが現状。当地の教育関係者からは「どうして日本人は単身留学させないの?」とよく質問されるのですが…モロモロ理由はあるにせよ、もしかしたらボーディングやホームステイの実態を知られていないのも一因かも…?!ということで単身留学の方法を2回に分けてお伝えしますね。

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ペナンのインター8校中の3校がボーディングを併設していますが、
一例として1校のボーディング施設をご紹介します。学校よって異なりますが、このインターではYear7(11〜12歳)の生徒から入寮可能です。
こちらのインターでは、学校の近くのリンクハウス数棟をボーディング施設として使用しています。外からは全く普通のお家にしか見えませんが、コンドミニアムの様に入口にガードマンが常駐しています。セキュリティ万全です。

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こちらは共用部分、ラウンジになっています。ピアノもありますね。
朝食・夕食は全て学校に出向いてキャンティーンで食べますが、奥のキッチンでは冷蔵庫・給湯器があり、生徒自身で買い置きしてある軽食(カップラーメンなど)を作って食べても良いそうです。

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玄関外には卓球台。就寝施設は男女別になっていますが、メイン施設は子ども同士の行き来が可能です。
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なんとコンピュータールームも完備!というのも、実はどこのインターでも課題のレポートやプレゼンを仕上げる際にはPC+プリンターが必須アイテムなのです。

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こちらは図書室 兼 自習ルーム。宿題もこちらで行い、ボーディング施設専門の先生がチェックしてくれるそうです。

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生徒さんのお部屋をちょこっと見せてもらいました。(焦点をぼかしています)
通常2名1室ですが、現在は余裕があるので1名部屋として使っているとの事。同室になる場合、就寝時間が同じ同学年の生徒でペアにするそうです。

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全ての部屋は家具付き、洗濯・掃除は常駐の寮母さんがやってくれます。
その寮母さんが肝っ玉母さん風で迫力満点!1日の流れと、施設内の決まり事を以下の様に説明してくれました。

◎ボーディング設備⇄インター
*月曜〜金曜
 6:15 起床、順番にシャワーを浴びて着替えなど支度
 7:15 スクールバスで学校へ、キャンティーンで朝食
16:00 スクールバスで帰宅
17:45 スクールバスで再び学校へ、キャンティーンで夕食
19:00 ボーディングに戻り、先生に見てもらいながら各自宿題
21:30 就寝(学年により時間は異なる)
*土曜〜日曜
11:45 バスで学校へ行き、ブランチ(朝昼兼の食事)
12:45 ボーディング戻り
14:00 ショッピングモールへ買い物に(希望者のみ)
18:00 ボーディング戻り

買い物にはもちろん大人が付き添い、アウトドア・アート鑑賞などのアクティビティも時々企画されるそう。

土日の夕食は各自RM10を受け取り、グループで近所のホーカーやファーストフードへ食べに行くそうです。その場合もノートに各自出発時間を記載し、19:00までに必ず帰宅するきまりとの事。

◎ボーディング施設内での規則
・就寝時間の15分前に携帯・スマホなどのガジェットは全て没収
・平日放課後は、夕食以外一切外出禁止
・週末に友人宅へ行く場合は、水曜日までに両親からのメール申請が必要
  →メール受信後、両親・友人宅の双方へ寮母が確認TEL、寮長の許可が下りないとダメ
  →その場合の移動は全てボーディング施設御用達の指定タクシー利用
・一時帰国の際など空港へ行く際は、タクシー代負担で寮母が付き添い可
  →友人の親などが送迎してくれる際にも、必ず裏を取って確認。ナンバー・携帯番号など控える。

…とこんな感じです。規則や裏取りの方法から推測するに、今まで脱走した生徒が居たのだろうなぁ…と想像できますねぇ(ニヤリ)

「保護者にとってはHappyだけど、こどもたちにはUnhappy、嫌われてるのよ〜アハハハハ!!」

と、寮母さんは豪快に笑っていました!確かに(笑)

いやね、年頃のお子さんなら時々危ないことしたくなるのも経験上(?)分かるんです。
でもやはり親元を離れて暮らす際に、なんといっても安全は最重要課題!お子さんにとっては多少窮屈かもしれませんが、ここまで徹底していれば、安心して預けられそうですね。勝手に出歩ける環境だったり、事故が起きてからでは遅過ぎますから…(→こちらの過去記事をご参照下さい)。
ただ、このボーディングはインターに付属しているので、当然ながらそのインターの生徒のみが対象

申込みも入学手続きと同じくインターで行います。気になる費用は、年間100万円超。プラス学費も別途必要なので、簡単にエイっと放り込める金額ではないですね…^^; それでも母子留学での生活費用よりは少し安いくらいです。

通いたい学校にボーディング施設が付随していない場合、個人宅または事業として子どもの受入れを
行っている「ホームステイ施設」に預ける事になります。どこのホームステイでも “キモ” になるのが保護者にあたる「ガーディアン」。お子さんの単身留学が成功するかどうかは、このガーディアンにかかっていると言っても過言ではありません。

次回はこの「ホームステイ」「ガーディアン」に焦点をあててお伝えしますね。
こちらはボーディングよりお手頃な金額なので、1人でも多くのお子さんに留学のチャンスをつかんで頂きたいです!