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災害時、情報は自分で取りにいくー台風Doksuriによる洪水・冠水の被害

15日(金)早朝から終日降り続いた大雨で、ペナン各地で崖崩れ・洪水・冠水などが発生しました。これはベトナムに中部に上陸した台風Doksuriの影響で、ベトナムでは更に激しい被害との事。

ペナンで特に被害が大きかったのが島中部の州立モスク〜Air Itam の辺りで、交差点が湖のようになって車が立ち往生。この周辺はローカル校が密集している他に日本人学校も近く、一部のスクールバスは2時間足止め後に引き返して休校になったそうです。

1ヶ月分の降雨が1日で

ペナン州首相のLim Guan Eng氏の発表によると「1ヶ月分に相当する雨量」が1日で降り、新聞発表では少なくとも100軒が以上が床上浸水で避難、20便のフライトに遅延・欠航などの影響が出た模様。20年以上在住の方も「ここまで酷い洪水被害は初めて経験した」と仰っていて、やはり乱開発の影響か…と今後のペナンが心配です。

↓被害状況の写真・映像はこちらなどから

実は昨年転校した娘の高校もこの辺りで、朝6時台に登校した際はまだ大丈夫だったのが → 7時過ぎには学校周囲が冠水して登校できない生徒多数 → あっという間に水かさが増して校内も膝下まで冠水 → 休校決定、で渋滞をすり抜けながらに迎えに行ったのですが…

↑校門付近、写真だとそれほどでも無いけど、実際はかなりの濁流です

↑靴を脱いで素足で下校。水かさが深すぎて車は近づけず、離れた場所に駐車して濁流の中を歩いてピックアップ…と、学校内外かなりの惨状でした。

災害も楽しむマレーシア人

実は休校決定が学校Facebookで発表されるまで、私は娘やその友人のSnap Chatで校内の状況をチェックしていたのですが、段差を滝のように流れて来る濁流の動画に「○○(学校名)water fall~~」とか「R.I.P. Library?(図書館、ご臨終?)」とか「○○先生の車がついに水没した!」とか、iPhone7(防水)を水没実験したり、この状況を逞しく楽しんでいる様子が伺えて面白かったです。ここでシェアできないのが残念!

ところでこういった災害時、日本だと連絡網で電話がかかって来たりしますよね。

でもこちらの学校では、WhatAppなどクラスチャットで情報が届くことは有っても、個別に連絡が来ることはまず無いです。各学校のFacebookやTwitterへ保護者が情報を見に行って知ることがほとんどなので、自分から情報を取りに行くことが重要なんです。

情報は待っていても届かない

娘の学校から親へ個別連絡はありませんでしたが、学校の対応は以下のようなもの。

・学校Facebook上で休校宣言
・PC、天井ファン、AC(エアコン)など電源をすべて落とす(感電防止)
・生徒単独での下校は許可せず、保護者を確認して引き渡し
・校内に残る生徒へフリーランチの提供

最低限の安全は確保されていたので、◎。ただ今回の水害、濁流に飲まれてマレーシア人女性が一人亡くなっているし、一歩間違えば娘の学校の生徒たちも大きな被害にあっていたかも…実は笑いごとじゃないんです。

ちなみに息子のインター校では冠水被害はなく「放課後のクラブを辞退して早くピックアップしてもOKですよ」といったお知らせがTwitterで流れました。やはりこれも、自らTwitterを覗かないことには得られない情報、ということになります。

特に私たち外国人は情報脆弱になりがちなので、被害回避の方法を以下のように提案します!

情報を自分から取りに行く習慣をつける

前述のように情報は待っていても届かないので、自分から取りに行きましょう。
情報交換できる友人を確保しておくことも重要。これは災害時だけでなく、普段の生活や子供の学校行事などでも同じことが言えます。

日本語の情報だけに頼らない

今回、在ペナン日本総領事館からは早い段階で注意喚起のメールが届いていましたが(在留届登録者に届きます)、翻訳ニュースを待っていては遅い場合もあるので、英語が苦手な方もHeadline(見出し)だけでも読む習慣をつけるといざという時に役立ちます。

今回の場合は Flood(洪水)、Landslide(崖崩れ)など、ニュースの事象と結びつくと英単語も記憶に残りやすいです。

地元の新聞やローカル情報サイトを日頃からチェックする

私のオススメ情報サイトは、こちら↓ Facebookでまとめてフォローしておくと便利です。(ご自身で探せるであろう日本語サイトは除き、英語・中国語サイトだけのご紹介です)

The Star Online
大手新聞社のオンラインサイト、マレーシア全域の情報が入手できます
The-Sun-Malaysia
カフェやコンビニ等で平日毎日無料で入手できる新聞The Sunのオンラインサイト
ChannelNewsAsia
アジア全域の情報を網羅するサイト
OnlyPenang.com
ペナンに特化したサイト、観光やイベント情報もあり
Penang Lang 槟城人
こちらもペナンに特化したサイトですが、マレーシア全域情報も取り上げています
Penang Property Talk
不動産開発情報サイト、新たなコンド建築や道路開発のスケジュールチェックが可
Penang Grobal Tourism
ペナンのイベントや宗教行事などの情報がチェックできます
Penang Has It All
ペナン観光情報が主ですが、道路閉鎖や一方通行変更の情報も

こういったサイトといい、娘のSnap Chatといい、今はネットで簡単に情報が入手できる便利な時代ですよね。

デジタルネイティブ世代の子供達に負けじと(というか教わりながら?!)、私も常に最新情報を取り入れて発信していきたいです。いざという時のために備えは万全に、快適なペナンライフを過ごしたいですね。