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マレーシアに地震や台風は無い?自然災害の傾向と対策 in ペナン

この度の台風21号や北海道地震で被害に遭われた方々へ、心よりお見舞い申し上げます。

大阪も北海道も友人知人またお客様の居住地でもあったので、慌てて連絡。幸いにも皆さん大きな被害には遭わずに済んでいますが、物資を送るにも流通が止まっているし、電気の供給が滞る中のメールや電話は迷惑がかかるかも…と、もどかしい日々です。1日も早く通常通りの生活に戻れるよう、ペナンから願っています。

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日本が大変な中、ペナンでも先週は激しい雨が続いていました。
夜中〜朝にかけての激しい雷雨、昼間は降ったり止んだり、時々晴れ間が見えたり。そしてまた夜中に降り出す、の繰り返し。その度に昨年の洪水被害を思い出し「あの道は大丈夫だろうか?」「こっちのルートに変更しよう」等と、子供たちの学校送迎ルートを考える毎日。

豪雨の時は、外も大変だけど、我が家は室内でも気が抜けません。なぜなら窓際の壁から水漏れするから!普段のシトシト雨なら大丈夫ですが、豪雨の時はまず間違いなく漏れ出してきます。

雨音を聞いたら即バスタオル配置!

このコンドミニアムには新築から入居して5年目、入居間もなくから発生しているので老朽化が原因では無いです。窓枠にシリコンを足してもらったけれど、あまり効果は無く。そして、新旧問わず他にも同様のコンドミニアムがあるし、もうこれはオーナーが対応できる範疇ではないな、と。でも命の危険は無いし「濡れそうな場所に電化製品を置かず、雨音で目が覚めたらバスタオル設置してまた寝る」で個人的にはさほど困ってません。

いやいや、困る!という方は「角部屋・セットバックが無く雨が直で当たる窓・高層階を避ける」と良いかもです。ただしペナンで「不具合が無い完璧なお部屋は100%無い」ので、そこはくれぐれもご承知おき下さいませ。

マレーシアに台風や地震は無いのか?

前置きが長くなりましたが、ここで本題。台風や地震など自然災害が無いと言われるマレーシアですが、本当でしょうか。個人的な印象 かつペナンに限って言えば、こんな感じです。

•台風は無いが、台風レベルの暴風雨はある
日本より被害は少ないものの、過去記事の通り暴風雨での洪水や崖崩れは起きています。でも意外な事に(失礼!)行政の対応は早く、市職員や消防署が出動して倒木を処理したり、情報もFacebookやWhatsApp等で瞬時に流れます。

•震源地ではないが、お隣インドネシア地震の影響はある
2012年5月スマトラ島付近で地震が起きた際、ペナンでも震度3〜4程度の揺れが。
モール内にいたMangoは天井照明の揺れで地震に気付き、しばらくして店内は軽いパニック状態に。エスカレーターは停止、各テナントは独自判断でシャッターを閉め店員は早々に帰宅。私も子供たちの安全確保を第一に、念のため山側の道を通って帰宅したのでした。

地震の揺れに慣れていないマレーシア人、震度3〜4でもかなり恐怖に感じたそうです。でも身を守るために、災害への感覚は「敏感すぎる」くらいが良いと思います。

日本とペナン、対応策の大きな違い

数々の自然災害やトラブルを経験して気付いた、日本とペナンでの大きな違い。それは…

日本 : 未然に防ぐことを重要視する
ペナン: 事後どうするかに焦点、事前の対応はざっくり

この「事前」「事後」どちらを重要視するかの違い、自然災害だけでなく全てに共通してる気がします。例えばコンドミニアム賃貸…

日本人入居者:「入居前に完璧な状態に整えるのがオーナーとして当然の義務である」
お部屋オーナー:「入居後に不具合があれば対応するよ〜(入居前のチェックはざっくり)」

南国ゆえに家や車の劣化が早く、事前対策はあまり効果が無いせいかなぁ、と推測。
良し悪しの判断は個々にお任せしますが、この違いを知っておくとマレーシア・ペナンの暮らしがよりスムーズになるかと思います。こちらもぜひぜひ、ご承知おきくださいませ。

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4連休真ん中の今朝は久々に晴れ!ようやく窓際からバスタオルを撤去できました。

雨後はヒンヤリ涼しいペナン。
豪雨は大変だけど、塵や埃が落とされて澄んだ空気が気持ち良いです。