マレーシアから世界とつながる

2013年マレーシア総選挙後のペナンに思うこと

マレーシアの総選挙の結果は、与党BNの勝利。

投票日の前後は各地で乱闘爆発騒ぎも起こっていた為、我が家は外出を控え、近所の友人宅にお邪魔して子どもたちを遊ばせ、親はひたすら情報収集。

ペナンでは投票日当日になって「翌日はパブリックホリデーとする」と発表された為、月曜日、娘のインターと息子の保育園は休校になりました。中には通常通り登校のインターもあったようです。(ガーニー周辺を見た限り、落ち着きを取り戻している様でした)

今朝の新聞一面には早速、ナジブ氏がプライムミニスター就任に誓いを立てる様子が。

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選挙に関する不正の噂

それにしても今回の選挙、不正の噂が飛び交いまくっていましたね。下記はその一部。

・投票済みの青インクが水で落ちる?

・外人メイドさん?や外国から連れて来られた外国人にIDを与えて投票させた?

・開票作業後に外部から投票箱が持ち込まれた?

・開票中に停電がおきて投票箱が増える(!)というマジックが起きた?

・投票数が有権者登録数より多い?

・身分証明写真と本人が一致しなくても投票が許可されている?

・投票を断念させるために何時間も並ばされた?

日本人の視点では、

ここまであからさまな不正が起こり得るのだろうか?

と驚くばかりですが、ローカルの方々によると「普通にあり得る!」んだそうです(´Д` )

そしてそんな政府にウンザリした国民は改革を掲げる野党に賭けたものの、この結果…

選挙管理委員会も与党運営のため機能しないそうで、FB上では他国政府に不正を訴える野党支持者の姿も目に付きました。

多くの国民が政治に関心を持っている国

不正について、外国人の私に真偽のほどは不明です。政権交代すべきだったかどうかも、分かりません。でも、

「マレーシア国民の多くが政治に関心を持って真剣に議論する姿」

に終始心を打たれました。

だって、10歳そこそこのクラスメイトまで、どっちを指示するか?と娘に聞いてきたほどなんです。日本の様な無関心層って、この国に居るんだろうか…?!

住民登録のある場所での投票になるため、わざわざ海外から帰国したり一斉に故郷に戻る姿も印象的。多くのマレーシア人が働くシンガポールからは、無料の国境越えバスもありました。

それぞれ思惑があるにせよ、子供の頃から自身で政治に対し関心を持つ姿は、マレーシア国民から多いに見習うべき点と思います。

・・・・・

投票日の翌日は、まるで改革の望みが敗れた国民の涙の様な雨模様。

外国人の的外れな感じ方かもしれませんが、これだけ国を思う熱い人たちがいれば、マレーシアはきっと大丈夫!と希望を抱いています。一国の変化を子供たちに肌で感じさせる事が出来て、とても有難かったです。いずれこの国に、何らかの形で恩返ししたいといつも思っています。

※野党側が5月8日(水)に集会を開くそうなので、引き続き情勢にご注意下さい!