マレーシアから世界とつながる

ペナンで犬と共に暮らすこと

マレーシアはイスラム国ですが、ペナンは中華系住民のパーセンテージが高いため、ローカル・外国人問わず犬と暮らしている人が大勢います。私もその一人です。

先月、そんなペナンを含むマレーシア北部エリア内で狂犬病が発生し、ペナン州首相は州内の野良犬の全頭殺処分を宣言。10月9日に中止されるまで約2000頭が不当に殺され続ける、という惨劇が起こりました。キャリアかどうかの確認もせず、また野良犬だけでなく鑑札を付けている飼い犬を民家の敷地内まで入り込んで処分したり、という凄惨な状況でした。ちなみに発病していた犬は、たった4頭…。

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↑The Star online より

確かに、狂犬病は恐ろしい病です。
もちろん私だって怖いし、州が観光への影響を懸念するのも理解できます。でもコウモリやねずみなど哺乳類全般に可能性があり、犬だけを殺処分しても根絶できるわけではないのです。

そして予防接種という有効な手段があるにも関わらず「手当たり次第に命を奪う」という乱暴すぎるやり方には納得できず、野良犬たちを支えてきた保護シェルターやフィーダー(飼い主ではないが定期的に食事を与える人たち)と共に、殺処分中止を求める署名・情報拡散などを行いました。

9月21日以降は新たな発症がなかったことから、10月9日の終息宣言。

でも、不当に命を奪われた犬たちの命は戻りません。殺処分の様子をFacebookなどで目にするたび、ペナンのDog Loverはみな胸を痛めていたことと思います…私も自分の非力に落ち込み、悲しみと怒りで眠れない日々が続きました。

こんな悲劇を二度と繰り返さないためにも、根気強く予防接種を続けていく必要があります。ペナンの犬たちへの理解を少しでも深めていただきたく、新しいカテゴリー ”ペナンで犬と暮らす” を始めることにしました。飼い主さんに役立つ、Dog Friendly なお店の情報もお伝えしていきます!

↓狂犬病の予防接種は、毎年1回必要です。群れの7割が接種済みであれば広がらず、群れの中で狂犬病は自然消滅します。
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人間は噛まれても、すぐにワクチンを接種すれば発病を防ぐことが可能。でも犬には効かないので予防が大切です。それぞれの飼い主が責任を持って予防接種をします。

野良犬や保護シェルター内の犬たちにも接種が必要なので、その費用をまかなうためのチャリティーイベントなども開催されます。

お知らせが間に合わず〜(> <)
実は昨日↓↓↓こちらのフードフェアにお邪魔してきました!賑わっていましたよー
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↓公立校の会場、ナシレマや中華スイーツなどローカルフードのほか、フルーツ、コーヒー、普段はナイトマーケットに出店しているアイス屋さん、手作りの小物、協賛ペットショップから提供されたドッグフードの販売など。
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↓看板犬?!販売が終わったお店でのんびりくつろぐシーズー^^
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↓ワンコOKだったので、ウチも一緒に行きました!匂いを嗅ぎ合ってご挨拶中ですw
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このイベントを主催した4PAWS(Penang Animal Welfare Society)は、ペナン島北部Teluk Bahang で約600頭の保護犬を抱えるシェルター。飼い主に捨てられたり、虐待されていたり、ここに来る犬たちはそれぞれに悲しい過去を抱えています。

4PAWSの他にも保護シェルターがあり、ボランティアや寄付も受け付けています。詳細は直接シェルターにご確認くださいね。

・SPCA Penang(犬・猫)
・Cat Lovers International(猫)
・Save Our Strays(野良犬の保護、去勢・不妊手術などを行う団体)

↓帰りに立ち寄った Hin Bus Depot、敷地奥に先日Openしたばかりのステーキハウス兼カフェのTavern in the Park、犬連れOKですよ〜!ガラス張りと木の温かみがとても心地良い空間です。
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↓テラス席はもちろん、空いている時間であれば店内連れ込みもOKとのこと。この時は貸切状態だったので、中に入れてもらえました\(^o^)/(犬の足は綺麗に拭いてから座っています!)
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↓1年前、我が家に迎え入れた保護犬、名前はビビです。この子のストーリーもいずれお伝えしたいと思います。
よろしくお願いしワンす!

Dog Friendlyなお店、獣医やペットフードのお店なども、少しずつご紹介していきますね!