マレーシアから世界とつながる

留学で日本人がつまづく英語「以外」のこと

*この記事は2021年10月27日のnote記事からの転載です

日本からインター校に編入する際、ほとんどのお子さんは英語力が足りませんが、これは日本育ちなら仕方のないことで、戦略と本人の努力次第で時間をかけて追い付くことは可能です。

けれど、実際は「英語力以外」にもつまづくポイントがあり、意外と知られていません。それは「ITの知識とスキル」です。

幼稚園から始まるIT教育

マレーシアのインター校では幼稚園から教科としてコンピューターの授業があります。他の教科でもタブレットやPCを用いた授業が多く、学校によっては小学校から一人1台毎日PC持参のところも。

最初はタブレットやPCの簡単な操作を覚えるところからスタートし、年齢が上がるごとに使用頻度やスキルも高度に。

学ぶのは技術的な事だけでなく、IT機器を使用する際のリテラシーにも及び、さまざまなケーススタディでネットいじめの予防や個人情報の取り扱い、またネット上で正しい知識を得る方法など、を身につけていくのです。

学校で使用しているため、家庭でもスマホやタブレット使用は日常。使用時間や条件は設けても「子どもに一切使わせない」と言う家庭はほぼないと思われます。

中高のITスキルは社会人並み

セカンダリースクール(中高)では、授業でもMicrosoft Office系やGoogle系のソフトを使いこなしているのが標準です。これ、社会人とほぼ同レベルかと思います。

それに備え、Year5-6(小学5-6年生)からは宿題もほぼ100%オンラインへ移行し、徐々にスキルを上げて慣らしていきます。

パンデミック前までは主に中高生からでしたが、この2年で小学生も同様にIT化が進み、ZoomやGoogle Meet で授業に参加し、MoodleやQuizletで課題を提出し、Google Slide や Power Point、動画アプリなどでプレゼンテーション等を行っています。

このレベルに、日本から編入したお子さんが付いていくのはかなり大変で、今や編入時の課題は「英語力+ITスキル」とハードモードになっています。

もはや是否を論じるのは古い

このように、インター校へ編入予定なら日本でPC操作に慣れておくのは必須。これは英語よりも短時間で身につくので、やらない手はないです。

コロナでおそらく対面授業に戻ったとしても、この流れは逆戻りせず、コロナ前よりオンラインで提出する課題等は増加する気がします。

押し付けたり物事を言い切るのは避けてますが、インター校で学ぶならITスキルは必須条件で、その上で何ができるか?な時代です。

もう今は、スマホを持つか否か、ゲームをさせるか否かで揉めてる場合でなく、IT機器は使いこなす大前提で、年齢に応じた時間配分や機種選択など「どのように使うか?」を論じる時ではないでしょうか。

ゲームやPCは「ITスキルを向上させるためのツール」として利用する

と、大人がマインドセットを変えていけば、子どもは楽しみながら身につくし、一石二鳥だと思いますよ!

↑中学生はゲームの中でレジュメを提出して仕事を得たりしています

↑ブラインドタッチもマスターしておくと後が楽です。無料サイトも色々あるのでググってみてください

↑英語力UPもPCやタブレットで

コロナ禍で編入したお子さんたち、PC操作、各種ソフトやアプリの使用、メールの送付方法などに悪戦苦闘しています。大変だけどみんな頑張ってます!