日本の教育システムから外れる事、インター校を卒業した後の進路について

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こんにちは!ペナンのMangoです。

マレーシア・ペナンへの教育移住、以前は3〜4年で帰国される方が圧倒的に多かったのですが、ここ数年は『インター卒業まで留学を続ける=日本の教育システムから外れる』という選択をするご家庭も増えています。

ただ「大学まで海外へ」と思う一方で「日本の教育システムを外れる事が不安...」という親御さんはまだまだ多く、進路についてのご相談も多く受けます。

娘(17)の中華学校卒業(IGCSE)→大学アプライ→合格(国立台湾大学に進学が決まりました!)という実体験を踏まえ、マレーシアでの高校卒業後の進路について書いてみますね。

マレーシアと日本、教育システムの大きな違い

まず、日馬の教育システムの違いから。
日本では小中で9年+高校3年間→大学・専門学校などへ進学するケースが多いですが、ペナンで主流のイギリス系インター校では以下のようなシステムです。

●Cambridge式カリキュラム(IGCSE)の場合

Primary(小学校):Year1〜6の6年間 (6歳〜11歳)
Secondary(中高一貫):Year7〜11の5年間 (12歳〜16歳)

※この時点では『日本の高校卒業』には1年足りません

ケンブリッジ式(IGCSE)高校卒業後の進路

●大学・専門学校など進学希望者

①Pre-U(大学準備コース)約2年間
例)A-level, IBDP, AUSMAT, SACE 等(インター内部進学又は外部カレッジ)
・コース終了後、そのスコアを希望大学へ申請し合否が決まる
・マレーシアに限らずイギリス・アメリカ・オーストラリア・ニュージーランド・ヨーロッパなど、基準を満たせば英語圏をはじめとする各国大学へのアプライが可能

②大学付属 Foundationコース 約1年間
・コース終了後、一定基準を満たせば付属の大学へ進学が可能

③専門学校:Dipromaコース等へ(1〜2年間)
例)マレーシア国内Collage, オーストラリアTAFE等
・コース終了後は就職、または大学への途中編入も可(コースによる)

※一般的には、上記①〜③いずれかを経て『日本の高校卒業と同等』とみなされます。

●その他
就職、ワーキングホリデー、家業を継ぐ、等

※高校卒業後、通常はそのまま大学へは進学できず。
「Pre-U」「Foundation」 カテゴリーが入ってくるのが日本との大きな違いです。

日本の教育システムへは戻れないのか?

インター校を卒業後に日本のシステムへ戻るとすれば以下の2通りです。日本語での勉強も並行して行う必要があるので相当大変です。

①Year11(16歳)でインターを卒業し、日本の高校(1年or 2年生)へ編入
②Pre-Uまで進み、日本の大学を受験

※他にも方法をご存知の方はお知らせ頂けたら嬉しいです。読者の方へシェアします

マレーシアの教育システムで学ぶことのメリット

マレーシアで高校を卒業するメリットの一つは『海外進学の際の英語力アドバンテージ』です。中高で既にアカデミックレベルの英語力がついていれば、海外進学後はすぐに勉学へ取り組めますが、もし日本の高卒からの挑戦だと、通常は語学学校などで1〜2年英語力を付けてから、という時間のロスが発生します。

(この他にもメリットは多数ありますが、今回は省略します)

マレーシア人にとっての「人生のレール」

日本のシステムを外れる事、大学→一流企業への就職という王道のレールに乗ってきた方には、確かに不安かもしれませんね。

ではマレーシアではどうなのか?周囲を見回すと『そもそもレールが無い』という気がします。娘と同級生たちを一例にあげてみます。

●同級生たちの進路一例
昨年11月に中華学校を卒業した後の進路、以下の様に多種多様です。*IGCSEカリキュラムなので、進路の選択肢はインター校と同じとなります。

・1月からペナンのカレッジのグラフィックデザイン科へ
・3月から中国の大学へ(入学までペナンでアルバイト)
・5月から大学のFoundation コースへ(入学まで自国へ帰国)
・9月からイギリスの大学へ(入学までアルバイト)
・オーストラリアのワーキングホリデーへ

ほとんどの大学で年度始めが年2回、入学時期もまちまち。海外へ進学する子も多く、行き先もそれぞれ別々。ちなみに大学在学中の就職活動や一斉入社のシステムはありません。

●娘の高校卒業〜大学までのスケジュール

11月:高校卒業
12月:同級生たちと卒業旅行など
1月:世界中の大学応募要項を調査
2月:IELTS受験など大学応募資格を満たす為の準備
3月:研究計画書やエッセイなど作成→複数大学へアプライ
4月:第一希望の国立台湾大学から合格通知
9月〜国立台湾大学入学予定

卒業〜大学までの空白期間は約9ヶ月と長いですが、大学申請が終わった後は、友人とのんびり買い物したりインターンシップで社会経験を積んだり、旅行したり。ギャップイヤーは充電期間と考えていました。現在は、奨学金など手続き関係もあって単身日本へ一時帰国中です。

いかがでしょうか?

マレーシアの様に皆がバラバラな国に住んでいると『日本のシステムから外れる事で、むしろ選択範囲が広がった』という感じです。まぁ、我が家はもともと日本でもレールに乗っていなかったのですが......^^; さまざまな選択がありますが、一度日本のシステムを離れ、遠くから見つめてみるのも良いかもしれません。

インター校卒業後の進路、日本人など『マレーシアにおける外国人』としては一般的なものをざっとご説明しましたが、実際は別の方法も複数あるんです。娘も上記の一般的な進路ではなく『Pre-Uを飛ばして17歳で大学入学』というイレギュラーな道を進みます。

海外教育の進路について詳しく知りたい方の為に、

・インター校や中華学校のメリットデメリット
・IGCSE、IB、UECなどカリキュラムの違いと選び方
・Pre-Uコース(A-level, IBDP等)について
・カリキュラムの教科選択方法
・進学先になぜ台湾を選んだのか
・世界中の大学リサーチ方法
・奨学金情報の集め方

などを有料noteにまとめますので、完成したらそちらも読んで頂けたら嬉しいです。
また、お役に立てたら「いいね」やコメントなど頂けると励みになり、もっと書きます(笑)どうぞよろしくお願い致します。

また個別の進路相談もSkypeコンサルティングで受け付けていますので、お問い合わせください。

ペナン移住以来はじめて、7年ぶりの日本帰国!マレーシアで育った17歳にはどんな風に映るのか、また記事にしてお伝えしますね。

筆者:Mango(長塚香里)
2012年よりペナン在住。留学/移住コンサルタントとして日本人家族のサポートを始めて7年、独身時代にバックパッカーとして30ヶ国を訪れた後、子連れで旅を続けて16年目。実子(17歳長女・10歳長男)の日・英・中 トライリンガル教育経験を生かした「リアルで実践的なアドバイス」と「親子共に海外で自立するためのサポート」をペナンから提供中。
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