帰国子女は息を潜めて生きねばならないのか?

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ネットで話題になっていたこちらの記事。カナダ人の父親と日本人の母親を持つミックス(当地では“ハーフ”ではなく”ミックス“ を使う人が多いです)である高橋美桜子さんが、日本へ帰国して壮絶ないじめにあい、16歳で自らの命を絶った悲し過ぎる出来事。

この記事をキッカケに、Twitterでは同じような思いをしてきた人たちの体験談が多数寄せられました。またミックスのみならず、帰国子女も日本でいじめを受ける可能性があるとして、『自己主張せず、周囲に合わせて大人しくしていること』というアドバイスが行われている事も話題になっています。

『英語は使わず、敢えてカタカナ英語を話すこと』という指導もあるそうで。Mango、カタカナについて物申したい事はたくさんありまして!(怒)アカデミックレベルで英語を使う上でカタカナって本当に弊害でしかないのです。(これについては、別途記事にします)

帰国子女への”指導“ はどの様に始まったのか?

どこで読んだか失念しましたが、以下の事からこの美桜子さんの件がキッカケとなって“指導” が始まった可能性が高いです。

帰国子女サポート者の「生きて欲しいから」という指導は十分理解できます。全ての子供が強く立ち向かえる訳では無いから、サバイバルスキルとして、海外色を抑えるのも一つの方法です。

また、私自身は帰国子女でありませんが、中学生の時に虐めを経験しているので(割愛しますが、上記Twitterスレッドに書いてます)美桜子さんの気持ちは痛いほど良くわかるし、状況が少しでも違ったら私自身も命を絶っていた可能性はあり得ます。

海外に残るか帰国するかを選択できれば良いものの、諸事情で帰国せねばならない方も多いし、自分の子供たちが海外に居るとしても、私はどうしても日本の事を放っておけない。そしてこれは、私たち一人一人に繋がってくる問題だとも思うのです。

写真と本文は関係ありません

帰国子女たちに理不尽を強いる方法は、本当に正しいのか?

前述の様に『海外色を出さない』のが一つのサバイバルスキルとしての方法である事は十分理解しています。ただ、根本的な解決にはならないし「そういうものだから」と話が広まることに強烈な違和感を感じ、この記事を書いています。

ミックスのお子さんや帰国子女に理不尽を強いるのではなく『その周囲へ理解を広める』のが正しい解決方法ではないでしょうか?まして日本は今、国際教育や多様性を推進しているのですから、帰国生の国際経験を日本に生かさない手はないと思うのです。

この問題の本質は『ミックスや帰国子女を差別する周囲の人間と日本人社会』にあり、大人の責任と考えます。

ミックスや帰国子女を受け入れる側の方へ

もし帰国生やミックスの生徒がクラスに居たら、それは他国について知る大きなチャンスです。住んでいた国について訊ねたり、親子で一緒に調べてみて下さい。そして以下はMangoの考えですが、賛同して頂ける方はお子さんに伝えてみてください。

・容姿の違いや言葉の訛りを揶揄するのは、国際社会に於いて最も恥ずべき事である

・帰国生が困っていたら助け、他国の経験を聞くのは自身の世界が広がるチャンスである

・英語を始め、母国語以外の言語を習得した努力に敬意を示そう

・帰国生のネイティブ発音を揶揄せず、間近で聞けるチャンスを生かし自身の英語力UPへ繋げよう

他国の文化を運んでくれるミックスや帰国子女の存在は、日本にとってプラスに働くのは間違いなく、本来なら帰国生が自分を抑える必要などないはずです。

帰国子女・ミックスのお子さんを持つファミリーの方へ

既に様々な努力でお子さんをサポートされているかと思いますが、問題が起こった時には「いじめは犯罪」と捉えて即対処をお願いしたいです。

・学校へ行かせない(不登校は大事な防衛手段なので、咎めない)

・あらゆる証拠を残す(暴力→診断書、言動→録音、SNS→スクリーンショット)

・外部機関へ訴える(教育委員会、警察、弁護士、Facebook や Twitterでヘルプを求めるなど)

支援団体・学校関係者の方々へ

帰国子女やミックスのお子さんをサポートするため、ペナンからSkype・Zoom経由で『講演・勉強会』などを行います。支援団体の方や学校の先生など、必要な方はぜひコンタクトをください。公共性の高い場合は無料で、その他は内容によって判断させていただきます。

私自身の海外在住経験はマレーシア・ペナン島のみですが、世界30カ国以上を旅する中で様々な気付きを得てきました。実子2人を英語・中国語環境で育て、教育コンサルタントとして多数のお子さんを7年見守ってきました。帰国子女ファミリーの協力も交渉中です。他にもご賛同いただける方、アイディアをお持ちの方は、ぜひご連絡お待ちしています。

当サイト名の BEYOND MALAYSIA は『様々な枠を超えて、日本からマレーシアへ。マレーシアから、その先のどこかへ』お子さんたちが羽ばたくことを希望してつけたネーミングです。”その先のどこか“は海外のみならず、日本も含まれます。自国である日本へ戻る事がネガティブな選択になるなんて、悲しすぎる......微力ですが私も何かしたいです。

海外で視野を広げた子供たちが日本へ新たな風を運び、新たな価値観を自然に受け入れる健全な環境が全ての学校で整う様に、強く望んでいます。

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