こんにちは。海外在住17年の心理カウンセラーのエイミーです。
子育てをしていると、何気なく世の中(日本)の基準や、一緒にいる他の子と比較して評価してしまうことってありませんか?
多かれ少なかれ気がかりなことってあると思うんです。
オトナになったときに困らないように生きて欲しいと願うからこそ、「うちの子は〇〇だから」こうさせなきゃ!と思い、いろいろ口うるさく言ってしまうことってありますよね。
同じクラスの子はできている
上の子が同じ年の時にはできていた
自分はできているのにわが子はできない
うちの子は〇〇だ…
この〇〇は、ネガティブワードで表現されることが多いです。
何気なく言っている、ちょっとした親の一言。子どもの限界を決めてしまい、その子の中にも他人基準を作ってしまう可能性があるなぁと、私自身気をつけていることのひとつです。
いっけんネガティブポイントに見えること。これは必ずしも克服するべきことでもなく、その子にとって実はストロングポイントになり得ることもあるんですよ。
Aのコミュニティー内だったら「困りごと」と思われていても、Bというコミュニティーに行ったら「困りごとではなかった!」。
海外に出たら、わが子みたいな子がたくさんいた!なんてこともよく耳にします。
行動は変っていないのに「違う評価になる」のはいったいなぜでしょう?
これは視点の違いや、とらえ方の違いで表現の仕方が変ってくるからではないでしょうか。
「うちの子は〇〇だから」、「Aは〇〇だから」と決めつけず、もっと多角的に子どもとらえ、声かけしていくことで、可能性は伸ばしていけます。
とらえ方は練習することで、いくらでも広げられるので一緒にグングン力をつけていきましょう。
今回のワードは「いい加減な子だ」。
物事を最後までやり遂げずに途中で投げ出したり、適当にやっていたり、時間をかけないでやっている時に使われていますよね。
この「いい加減な子」を別なとらえ方をしてみると
・細かいところは気にしない
・寛大
・自分のやりたいようにできる
・臨機応変
こんな風にもとらえることが可能ではないでしょうか?
「いい加減な子」に見えるのは、オトナが期待しているようにできていないだけ。当人にしてみたら適当ではないでしょう。
では、どんな声かけをすると、子どものやる気や可能性を伸ばすことができるか、上の写真を使ってリストしてみますね。
・筆使っているんだね
・オレンジ色を使うんだね
・何かいてるの?
・何ができあがるのかな
・ぬりはじめたんだね
作業が終わった後に評価するのではなく、作業をしている最中に上記のような実況中継のような声かけをすることで、子どものやる気は上がります。
肯定してあげなくちゃと、「じょうずだね」とは思っていないのに「じょうずだね」とお世辞をいう必要もありません。やっていることをそのまま表現するだけで大丈夫!
子どもの可能性を伸ばしていくために、ちょっと視点を変えて、子どもへの声かけを工夫していきたいもの。この声かけは言葉を発するオトナにも効果は絶大。ぜひ意識をしてとらえ方の枠を広げていきましょう。
吉田エイミー
心理カウンセラー。東京都出身、海外生活17年目。
洗足学園短期大学英文科卒業、アメリカボストン・レスリー大学卒業、アメリカボストン・ノースイースタン大学カウンセリング心理学修士過程修了。
アメリカでは心理カウンセラー、スクールカウンセラー、日本人留学生アドバイザーとして活動。帰国後は私立大学の学生相談員、日本へ赴任する外国人駐在員ファミリーのサポート業務に従事。マレーシア・クアラルンプール在住時は、教育移住・留学相談、学校見学アレンジ等を行った経験も有り。人種を問わず多くの方から「海外子育ての自信がついた」「可能性が広がった」といった声が寄せられている。