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ペナン州の『ホテル税』復活と『民泊禁止』について

ペナンではホテル税が復活

ペナン州では7月1日より、パンデミック中の2年間免除されていた『Hotel Fee(ホテル税)』を復活すると発表されました。

4つ星以上は1泊3リンギット(約90円)、3つ星以下(ドミトリー、格安ホテル、ホステルなど)は1泊2リンギットが徴収されるとの事。ホテル代金に上乗せして請求される形です。

民泊は基本的に不可

またペナンでは、コンドミニアムや高層アパートでの民泊(Airbnbなど)を基本認めず、州政府は「所有者が自分のユニットを短期滞在者に貸したり、ホームステイユニットにしたい場合、まずそこの住民の75%が同意しなければならない」と改めて強調しています。

※観光省が管理しているカンプンスタイルのホームステイ施設(主に地方で一軒家の一室を貸し出す形)は運営を許可されているとのこと

これは、短期滞在客による迷惑行為への苦情が寄せられているのと、ライセンスを取得し税金とホテル税を州政府へ納めるホテル側と住宅ユニットを使用するホームステイ事業者では不公平な競争を引き起こす、という2点が問題なためで、長年の課題となっています。

「地域住民に配慮する必要がある。住宅を民泊に利用することは法律の観点からはまだ違法とされています。Airbnbを禁止している国もあれば、短期滞在を規制するルールを打ち出している国もある。ホームステイを規制するには、Motac(観光・芸術・文化省)、地方議会、住宅など多くの機関が関与する必要があるが、観光そのものが規制されるわけではありません。(観光局参事官Yeoh Soon Hin氏)

民泊禁止の開始時期は確定していないものの、住民グループからの多数の苦情に基づき、州政府もこの計画に同意しているとのこと。

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以前から、コンドミニアム入口には「NO HOMESTAY」のバナーを掲げるところもあり、そのためAirbnbやBooking.com にはコンドミニアム名は出さず、ホテル風に掲載しているオーナーもおり、民泊とホテルの見分けがつきづらい状態です。

規制が突然始まる可能性もあるので、できればホテル滞在が安全です。もし民泊を利用する際は、集合住宅は避けて一軒家やリンクハウスを選ぶのが無難かもしれません。(と言ってもプールやジムのあるコンドが人気なので難しいかもですが…)