マレーシアから世界とつながる

マレーシア議会のキホンと過去の選挙の様子(2013年・2018年)

いよいよ明日は第15回マレーシア総選挙。ペナンも各政党の旗がなびいて選挙一色です!

マレーシア政治のキホン

マレーシアの政治について、Aljazeeraの記事がとてもわかりやすかったので抜粋してお伝えします。

マレーシアの議会
・マレーシアは議会制民主主義国家
・有権者は「デワン・ラクヤット」と呼ばれる下院の222議席の代表者を選ぶ
・各選挙区では最も多くの票を獲得した候補者が当選し、112議席の単純過半数を獲得した政党または連合が政府を樹立
・首相はその政党またはブロックのリーダーがなるのが通例(1957年の独立から2018年5月までの間、それは常にUMNO(United Malays National Organisation)の総裁だった)
投票について
・投票所は通常学校に設置され、午前8時〜午後6時まで(ボルネオ島のサバ州とサラワク州の投票所は、30分早く開閉)
・マレーシア人の多くは自分の一票を大切にしており、長蛇の列ができることも
・2018年の選挙の投票率は82%、その前の2013年は84%
・投票日に大雨が降れば、投票率が天候に影響される懸念も。同じ11月に行われた以前の選挙は1999年で、そのときの投票率は69%。
・有権者は通常、投票用紙を受け取る際に指にインクを塗る
(国政選挙がある場合には、複数回投票することが懸念されるため、2013年の投票時に導入された措置)
選挙権など
・約2,117万人のマレーシア人に投票権がある
・今回は選挙権年齢が18歳に引き下げられてから初めての総選挙
・新規有権者は約600万人で、そのうち約140万人は18歳から20歳の初めての有権者
・前回2018年の選挙では、有権者数は1490万人
・通常マレーシアの州は国政選挙と同時に選挙を行うが、今回は13州のうちパハン、ペルリス、ペラックの3州だけが議会を解散
・結果は午前0時頃までに出る見込み

選挙前日は祝日に

なにかにつけ祝日が増えるマレーシア、今回も前日の11月18日(本日)が祝日になりました。

公立校はもちろん、インターを含む私立校も休校に。企業や各店舗も18日(金)〜20日(日)の3日間は休業や時間短縮で営業します。状況次第では投票翌日の20日(月)も祝日になるかもしれません。

里帰りの大移動

そして国民は登録地(出生地)で投票の必要があり、そのため一斉に「バリッカンポン(帰省)」が始まっています。

投票に協力する各企業のプロモーション

投票すると指先にインクが付けられ、それを提示することで割引になる企業がたくさん!各企業が競って、国民の投票を促すサポートをしています。毎回書いてるけど、これは日本企業も即取り入れて欲しいです。

政権が覆った2018年の選挙

前回の選挙は2018年5月で、約4年半前。不正だらけの与党を倒すべくマハティール元首相が指揮を取り、野党連合が勝利した歴史的瞬間でもありました。マレーシア国内はもちろん、海外に住むマレーシア人が人種を超え協力し合い、必死に一票を投じた姿は今でも脳裏に焼き付いています。

マレーシア下院総選挙2018、日本の皆さんに知ってほしいこと

そんなマレーシア人の姿に心を打たれ、必死に書いたこちらの記事。野本響子さんの著書でも引用して頂き、多くの方に読んで頂きました。*こちらの書籍が重版になったそうです。おめでとうございます!

 

日本大使館からの注意喚起

大使館からの注意喚起も出ています。みなさん、情勢を見ながら注意して行動してくださいね。

11月19日のマレーシア総選挙に伴う注意喚起について

その他の過去記事もよかったらどうぞ

2018年5月9日マレーシア総選挙と企業の好対応に学ぶこと

2013年マレーシア総選挙後のペナンに思うこと

参考:Aljazeera